高安美帆×樋口ミユ 『祭礼』をめぐるダイアローグ

神楽という、生活や労働をともにする人々の間で大切にされ、世代を超えて手渡しされてきた神々との交信術を、現代の上演の枠組みに置く。『祭礼』は、そのことに由来する問いに始まるが、それら一見素朴な疑問が観客の心の琴線に触れるのは、演じ手の生を経由して生きること働くことにもつながってゆくからではないだろうか。神楽舞の素養を持ちながら現代演劇の前線での挑戦を続けてきた俳優、高安美帆[エイチエムピー・シアターカンパニー]と、その対極的な世界を二重写しに見ようとする劇作家・演出家、樋口ミユ[Plant M]に、パフォーマンスを振り返って貰った。